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後 朝 僕の意識が動き出したのは、部屋の中はまだ暗く、外にいる鳥たちは夜明けとともに昇る朝日を待ち焦がれているころだった。 薄い暗闇に、もう一度眠りにつこうかと考えてしまう。 しかし、一度目覚めた意識はなかなか夢の中に戻ろうとはしない。 そして気がつくのは、自分の腕にのるちょうど良い重み。 もう片方の腕に収まるちょうど良い温もり。 それから、明らかに自分のものではない小さな背中。 あぁ、女学生君だ。 そう思い至ると心の中まで暖かさが広がるのを感じ、一気に覚醒した。 暗がりの中に可愛らしい女学生君の背中がある。 こんなに愛しい人はいないと心から思った。 寝顔を見たいが残念ながらその寝顔は僕と同じ方向を向いているため、見ることは叶わない。 見えなくても、女学生君の寝顔はとても可愛らしいのだろうと思い、知らず口角があがってしまう。 そして、その背中に口づけを送る。 昨夜だけでも何度女学生君の体に口付けたか知れない。 それでもやめることができない。 ずいぶん長いこと女学生君の背中を愛していたのだろうか。 ふと気づくと、窓の外に白い光が見え始めた。 その明るさに白い背中と、そこに散らばった自分がつけた花のあとがくっきりと浮かび上がる。 それをまじまじと見つめると、昨夜のことがゆっくりと思い出された。 女学生君に触れた時のやわらかさやその熱さ。 女学生君に口づけた時の甘さとそこから染み入る愛しさ。 何度も「好きだ」とささやいて、そのたびに女学生君が見せる泣きそうな笑顔が嬉しかった。 これほど誰かを愛しいと思ったことはない。 もう一度とその背中に口づけると 「ん・・・」 とかすかに声が聞こえ、女学生君が目を覚ます気配がした。 とっさに目を瞑り寝たふりをしてしまったのはいたずらっ子の気分になったからだろう。 女学生君が僕の腕の中でこちらを向くのがわかった。 そして、息を呑むのも。 「わあ!」と叫ぶと思ったのに・・・。 と僕は残念に思う。 でも徐々に女学生君の顔が近づいてくるのを感じ、笑い出しそうになる自分の顔を貼り付けたように動かさず耐えた。 しかし女学生君は 「探偵さん」 と僕を呼び、ピタリと近づくのをやめてしまった。 口づけてもらえると思っていた僕はこれ以上ないほどがっかりしたが、僕を呼ぶ女学生君の声に答え、目を覚ますことにした。 目を開けると 「わあ!」 と目をビー玉みたいにまん丸にして叫ぶ女学生君がいた。 うん、やっぱりこれが一番いい。 僕は満足する。 しかし、まだ物足りない。 「どうしてちゅうしてくれないのだ!」 と訴えると、女学生君は今度は燃えるように真っ赤になった。 真っ赤な顔の女学生君もまた可愛い。 そして、昨夜の事で汗をかいたことを思い出してお風呂に入りたいと思ったが、可愛い女学生君から離れたくはなかった。 なので、 「さあ、目が覚めたんだ!一緒にお風呂に入ろう!」 と提案した。 しかし、一緒に行こうと女学生君を抱きしめると 「無理です!」 と言われた。 「なぜだ!!??」 と僕は返す。 だって、一緒にいたいじゃないか。 「無理なものは無理です!」 なんで拒まれるのだ。 「やだ!」 「無理です!」 「やだ!」 「無理!」 ちっともうなずいてくれないのに僕は楽しんでいる。 そして女学生君の顔を覗き込むと、まぶたに口づけたときも微笑んでくれたなと思い出した。 女学生君が嫌がらないよう、そっとまぶたに口づける。 それから、つい言ってしまう。 「大好きだよ」 と昨夜何度も言ったのに、まだまだ言い足りないのか僕の口は動く。 君だからこそ この体は熱を持ち 君の言葉だからこそ 僕の心は動かされる 「私も大好きです」 某所で行われたエノミユ絵チャで「えろかわいいエノミユを書こう!」と盛り上がった際にいただきました! うへへ、美由紀君可愛いな、初心くて萌え萌えです! 探偵さんでなくとも食べちゃいたくなりますね!(こら) 雪夏さん、ありがとうございました!! (2009.03.05) |